*2019年5月にフェイスブックに投稿した記事を再編集してお送りしています

第4章をアップしてから早1ヶ月。4/20,21桜のAACR、4/27,28トレイルO、4/29花フェスサイクリング、5/1鉢盛山試走会1、5/12峰街道ウルトラO、5/15,16北アルプスサイクリング、5/18鉢盛山試走会2、その間に田んぼ起して田植えして。おまけに風邪ひきダウンして。来週は緑のAACR。

我ながらよくやるもんだ。(すみません、1ヶ月空いた言い訳です)

さて、地域スポーツイベントのKFS。
KFSとは、Key Factors for Success=成功のカギ。
KFSがわかっているなら松島の会社はさぞや繁盛しているだろう、なんて鋭い突込みはかんべんね。

ここでいう地域スポーツイベントとは、サッカーや野球などに代表されるスタジアム型の「見るスポーツ」ではなく、ランニングやサイクリングなど、地域一帯を活用して開催される参加型イベント「するスポーツ」を指しています。

ランニングやサイクリングなどするスポーツ人口の増加、東京2020に向けたスポーツ熱の高まり、地方創生を背景としたスポーツによる観光誘客=スポーツツーリズム への関心増大、などの要因から「地域おこしを目的としたスポーツイベント」の開催はこの10年でかなり増えています。当社(未来図)の起業は、こうした社会環境に依るところ大です。

前振りはこのぐらいにして、単刀直入に言いますと、私が考える地域スポーツイベントのKFSは、①コース、②プロデュース、③オペレーション、④セイフティ、であります。

通常は、「プロデュース」が他の3つの上位概念になりますが、あえて①コースとしています。何故か?魅力あるコース設定が、最重要のキーファクターだからです。ランニングにしてもサイクリングにしても「どうしてもここを走ってみたい!」と思えるコースには人が集まります。人気イベントになると「受付開始即満員」や「抽選でないと参加できない」ぐらい参加希望が集中します。逆に「主催者の都合」で設定されたコースは、魅力に乏しく人も集まりません。

キーファクターをわかりやすく解説すると以下のとおり。

①コース:どうしても走ってみたいと思えるコース設定
②プロデュース:どんな人に走ってもらい、どのような体験を提供したいか
③オペレーション:そのための諸準備と当日運営
④セイフティ:すべての参加者とスタッフの安全を確保すること

と、ここまではこの10年やってきて思っているところですが、奥出雲に参加してみて「これはぜひ追加すべき」と思う第5のキーファクターが見えてきました。それは「地元力(じもとぢから)」

奥出雲のコースは勿論良いコースでした。が、「どうしても走りたいか?」と自問すれば、正直そこまでではありません。でも5年間でどんどん参加者が増えています。では、②プロデュース、③オペレーション、④セイフティが素晴らしいのか? もちろん素晴らしい運営をされています。でも他大会に比べて圧倒的に違うということはありません。では、人気の要因は・・・はい、地元力が素晴らしいのです。

前夜祭の安来節、ドジョウすくい踊り、当日の太鼓、各エイドの地元食材という要素はもちろんですが、いちばん感動したのは、沿道の皆さんから感じる「奥出雲町に来てね!」「奥出雲町に来てくれてありがとう!」という歓迎オーラでした。

奥出雲 地元力に 包まれて ADK58(当時)