*2019年4月にフェイスブックに投稿した記事を再編集してお送りしています

宿は隣町&隣県の鳥取県日南町のゆきんこ村四季彩さん。ゆきんこ村というだけあって、道路には赤白の除雪の目印棒が立っているのだ。桜はまだつぼみ。西日本はひとくくりに「桜はおわり」と思っていたら大間違いでした。やはり行ってみなきゃなにごともわかりませんね。

さて、第3章 走るのは嫌いだ! はい、本当です。大嫌いでした。中学で野球部、高校でサッカー部。スポーツは大好き、けど残念なことに「超」がつく鈍足だったのです。走り練習での嫌な思い出は今でも鮮明に覚えてますよ。当時の部活仲間からは今でも言われますから「足遅かったよな」って。

ところが、10年ほど前から自転車に乗るようになって世界が変わりました。球技って一人ではできないし、対戦相手との勝負が基本の構図。でも自転車は一人で乗れるし、好きなルートを好きなように走ればいいし、疲れたら休めばいいし、腹減ったら食えばいいし、嫌になったら途中でも帰ってくればいいし、監督から怒られることもないし。なんぢゃあこりゃあ!?であります。

こんな自由なものがあったのか! これもスポーツなのか? 

そのうちにうっかり「走っても楽しいかも」と勘違いして走ってみたら、何だか悪くないジャマイカ。さらにうっかり大肉さんというトレイルランナーと出会ってしまったもんだから、「現地調査」と称してあっちこっち走ったり歩いたり。(大肉さんとの話はネタがありすぎるのでまたおいおいとね)

いつの間にやらマラソン完走してしまったのであります。

学生の頃の体験て強烈だよね。「自分て〇〇なんだ」という概念がどんどんインプットされていく。
でもね、走りだして分かったんだけど、全然それがすべてじゃないよね。でも簡単にはその固定概念から抜けられないんだな。長年凝り固まってるから。
私の場合、走るのが楽しいのはきっと、自分が知らなかった自分がどんどん出てくるからだと思っています。「苦手を克服してエライ!」なんて教訓話でなく、自分を規定していた概念から抜け出る喜びです。

あー今までもったいなかったな。

モッタイナイ ジブンヲシラズ モッタイナイ

ADK58(当時)