またまた論語からであります。
子曰く、「これを知る者はこれを好む者に如かず。これを好む者はこれを楽しむ者に如かず。」と。
物事を知っているだけの人よりも、それが好きな人にはかなわない。好きなだけの人は、それを楽しんでいる人にかなわない、ということですね。数式化すれば、知る者<好む者<楽しむ者となるでしょうか。「如かず」は「及ばない」というほどの意味です。一般的には、学問とは(イヤイヤ学んで)単に知るだけではなく、自ら好み、楽しむ心持ちで取り組むべし」と解釈されることが多いようです。
私は、この文は、何かに惹かれていくプロセスを示していると思います。
まずは「知る」 知らなければ好きも嫌いもありません。
そして「好む」 何がきっかけになるかはわかりませんが、好んでしまう、のでしょう。
そして「楽しむ」 好むはやがて楽しむに至り、楽しむことでさらに好むが深まっていきます。
ここからは私の独断。続きを勝手に書き足します。
「これを楽しむ者はやがてこれを求めるに至り、これを求める者はやがてこれをよびよせるに至れり」
「知る」→「好む」→「楽しむ」→「求める」→「よびよせる」 五段活用であります。
当社のYTKは、まさにこの五段活用の実例です。
先日MGプレスで紹介されたので、読まれた方もいらっしゃると思います。
松本とロゲイニング(を含むナビゲーションスポーツ)を知り、好きになり、楽しみ、やがてそれを求めた結果、松本に移住してナビゲーションスポーツのプランナーをしています。YTKがすごいのはその先なんです。「ロゲイニングは子供たちにもっと体験して欲しいです」と言い出したと思ったら、程なく松本市内の高校から「新入生の探究学習としてロゲイニングを導入したい」とうご依頼がきました。
大阪に住んでいる頃から乗鞍高原が好きで何度も来ていたらしいのですが、「乗鞍で何かやらなきゃ」と言ったらなんと、6月11、12日にのりくらロゲイニングの開催が急遽決まり無事に開催できました。
まさに「これを求める者はやがてこれをよびよせるに至れり」
よびよせる者は、この先何に至るのでしょうか?
う~ん、末恐ろしい。
By ADK60