福沢諭吉が明治初めに書いた本。
「『天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず』といへり」という冒頭の有名な一文。
多分ここまでは多くの人が知っているでしょう。私も同じです。
しかし、「この本読んだことありますか?」と聞かれて「ハイ」と答える人は少ないかもしれません。

私も読んだことはありませんでした。
明治の文豪はすべてとは言いませんが、夏目漱石や森鴎外は何冊か読んだことがあります。
幕末から明治維新にかけて活躍した人たちも、小説やドラマでよく取り上げられるのでまあまあ知っています。

しかし、福沢諭吉・・・。
1万円札の肖像になるぐらいですから有名だし、活躍したのでしょう。
ただ、維新の志士? 新政府の辣腕政治家? 在野の活動家?
あー慶応大学の創設者だから教育者!?

福沢諭吉はいったい何者? 私は全くイメージがありませんでした。

毎年年末の掃除のときに本を処分するのでブック〇フに行くのですが、新書コーナーを眺めていたら目に飛び込んできたのがこの本 
「現代語訳 学問のすすめ」斉藤孝 訳

これは目からうろこの面白さ、そしてわかりやすい!

なんで「学問のすすめ」なんだろう?
一体どんな学問を進めたんだろう?

ということがちょびっとわかりました。

・漢学や古典や儒学などは「学問のための学問」で、この激動の時代には何の役にも立たんよ!
・国民諸君は「お上が何とかしてくれる」なんて思っていたらいかんぜよ。自分で考えて、自分で学問をするんだ!
・そのためには洋楽、じゃなかった洋学を学べ!
・ぼーっとしてたら国がなくなるぜよ!
・男尊女卑は不合理だ! 親孝行の強制は不条理だ!
・人たるもの、他人の権理(権利ではない)を妨げない限りは自由自在に自分の身体を使っていい道理。

なるほどこれは啓蒙書だ。読んだ人の目を開いてくれる。その言葉はわかりやすく力強い。
年の初めに良い本を読んだぜ! 
福沢諭吉さん! ぜひお近づきになりたい!

・・・と思ったら1万円札の肖像は諭吉さんから栄一さんへバトンタッチしていた。

嗚呼。

By ADK63